知らないことが盲点になる

勉強は大事って話を、身に沁みつけていだきたいっていう話をします。あ、シェラ様の勉強動画かなりためになりますよ。

今回は投資から少し離れた心理学的な話「スコトーマ」についてお話します。投資でもいえることですが「思い込み」や「無知」は物事を進めるうえで大きな問題を生むことがあります。自分の足元を改めて見直し、知識の不足や思い込みがないかを考えなおす機会にしてみてください。

知らないことが盲点になる

スコトーマは「盲点」という意味で、どうしても見えない場所を表現する時に使用しますが、自分が重要だと思っている物事や、自分の知っていること以外は見えなくなってしまう固定観念も指しています。 そういった心理学的なスコトーマは様々な理由によって起こります。

スコトーマが生じる理由にのひとつに知識がないことから起こるものがあります。 私がよく使う例は、波によってつけられた砂の模様が、地衣に残っている「リップルマーク」です。

火山の噴火などで隆起し山になった場所の地層にリップルマークがあれば、そこは昔、海だったことがわかります。 このことを知らないと、まったく気づかないか、何か模様のようなものがあると思う程度で終わってしまいます。 昔、海だったことには到底考えが及ばないでしょう。

このように知識がなくて気づかないことは、スコトーマになってしまうのです。

他にも例をだしましょう。

何らかの勉強法、たとえば、学校で学んだ勉強法や特定の著者の方法論が正しいと信じきっているために、 別の新しい勉強法の「正しい」論点がスコトーマになって見えず、間違っていると認識したのです。

新しい勉強法が知識の外にあるので、知らないことが書かれていることが見えないのです。 それで全部知っていることばかりだと思ってしまうのです。 これもスコトーマがあるために起きることです。

実は、この知識がないということが大きな問題なのです。

オゾン層破壊は本当に食い止められたのか知識がなくスコトーマとなり、重大なことを見逃している例をご紹介しましょう。 フロンガスによるオゾン層の破壊の問題を、あなたはどうとらえていますか。

オゾン層は有害な紫外線が地上に達するのを防いでいます。 フロンなどによりこのオゾン層が破壊されてしまうと、人間の健康や生態系に深刻な影響を及ぼします。 フロンはご存じのように、冷蔵庫やクーラーの冷媒や、スプレーの噴射剤に使われているものです。 モントリオール議定書によってフロンの生産を規制し、日本では、1995年に全廃されました。

皆さんは、これでもうオゾン層の破壊は食い止められたと思っていますか?

最近では一部の科学者によって、オゾン層が回復しつつあるという報告がされていますが、果たして本当でしょうか?地球にオゾンが発生したのは今から何十億年も前です。 オゾン層の観測が始まったのはここ20~30年の間です。 いったいいつのデータと比べての回復なのでしょうか。

今年の地震は江戸時代のより小さかった、などとは誰も言えないのです。 なぜなら江戸時代には地震計がなかったからです。 共通の尺度がなければ比べられません。

オゾン層の観測が始まったのは1971年です。

オゾン層の濃度を観測して、去年と今年を比べることはできるでしょうが、何十億年前と比べて回復しているかどうかはわかるはずはありません。 家庭用冷蔵庫の冷媒としてアンモニアに代わるフロンが開発されたのが、1928年です。 当時は夢の化学物質ともてはやされましたが、74年にフロンによるオゾン層破壊が指摘されました。

そして日本で全廃されたのが95年です。 フロンガスは空気より重いので、成層圏まで上昇するには20~30年以上かかります。 50年はかかると言う学者もいます。

つまり、過去に大量に使用したり、廃棄したフロンが、これからオゾン層に届くのです。 仮にオゾン層が回復するくらいのオゾン発生機を開発したとしても、莫大な化石燃料を使い、それだけで地球温暖化が進んでしまうでしょう。 オゾン層の破壊は実はこれからなのです。 ここで初めて危機感を持ったのでは遅いのです。

毎年、皮膚がんと白内障が1%ずつ増えているといわれていますが、50年後に紫外線が何倍にもなるというのは、あなたにとってリアリティはありますか?自分が年を取って最後はがんで死ぬ、と思うのと、オゾン層が破壊され、紫外線で死ぬ、というのは、どちらが現実的だと感じるでしょうか?人間が生きていけないくらいに紫外線が増えれば、当然、木も死滅します。

木がなくなれば酸素がなくなります。 また、地球温暖化もオゾン層破壊を加速します。 このままでは、地球滅亡は免れない事実となるでしょう。

知識がないと、こんな重要なこともスコトーマになってしまうのです。

投資でも同じ事です。記事や書籍を多く読むことで、自分の知らないことや、反対の評価を行っている事はあると思いますが実際にどうなのかを拒絶せずあらためて検討してみることも時には大事だといえます。

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